※この記事は「私の推し!飲料発掘探検プロジェクト」の編集部へ寄せられた紹介記事
「歴史やロマンを感じる飲み物を探している方へ。
旅行先や地元で、ちょっと特別なご当地ドリンクに出会いたい―。でも、大量生産にはない“物語”や“地域ならではの息吹”を実感できる一杯って、意外となかなか見つからないもの。
そんなときにぜひ知ってほしいのが、広島県呉市発の「旧・呉海軍に伝えたラムネ」です。
この記事では、地元の老舗・中元本店が手間ひまかけて復刻し、戦艦大和の乗組員たちに愛されてきた「大和ラムネ」を、独自の視点と体験談も交えてご紹介します。
読んでいただければ、ただの清涼飲料水以上の存在感を持つ“物語の詰まったラムネ”の魅力が、きっと伝わるはずです。
呉とともに歩んだ長い歴史――「旧・呉海軍に伝えたラムネ」とは?
まずは、「旧・呉海軍に伝えたラムネ」とは何なのか、簡単にまとめてみます。
これは、広島県呉市で大正14年(1925年)創業の中元本店(トビキリ本舗)が手がける瓶入りラムネ。「大和ラムネ」と名付けられ、かつて日本海軍の足跡が色濃く残る呉の地で、兵士たちの生活に“憩い”や“心の潤い”を添えてきた逸品です。
その歴史は、単なる飲み物としての枠を越え、戦時中の軍艦内にまで製造技術が伝授されたという、他に類を見ないストーリーを持っています。
戦艦大和と「希望のラムネ」~艦内で育まれた特別な文化
昭和初期、呉は日本最大級の海軍拠点として栄え、数多くの艦船がここで造られました。
なかでも象徴的だったのが戦艦「大和」――。この船に、実は“ラムネ製造室”まで設置されていたというのは、ちょっと意外な事実かもしれません。
当時、中元本店の創業者が、清涼飲料としてのラムネの製造ノウハウを旧海軍に伝えたことで、戦艦では最先端のラムネ製造機が稼働。
艦内では、乗組員が作りたてのラムネを味わうことができたそうです。
その飲み心地について、実際に大和に乗船していた方からは「丘でも、海でも、オタクのラムネは懐かしかった」とのエピソードが残されています。
兵士たちがタバコや酒を飲む前の世代では、ラムネがほっとする貴重な楽しみ。しかも、炭酸のシュワッとした刺激と甘酸っぱさが、厳しい艦内生活のなかで“生きる希望”や“前向きな気持ち”を呼び起こすものだったと言われています。
地域の誇りを受け継ぐ老舗・中元本店の「ものづくりスピリット」
中元本店(トビキリ本舗)は、創業以来、手作りにこだわり、品質と伝統の両立を大切にしてきた飲料メーカーです。
特に「大和ラムネ」は、戦後しばらく地元で親しまれ続け、2005年の「大和ミュージアム」開館をきっかけに、より当時に近い味わいへと再現されました。「地元ゆかりの味」として、今なお多くの人々に愛されています。
また、長く続く製造風景や軍艦へ伝えられたレシピ、瓶を回収する地元との交流エピソードなど、ストーリーがたくさん詰まっています。
イベント時や夏祭り、地元の子どもたちが集まる場の定番ドリンクとしてもおなじみで、まさに「呉の歴史文化を守る味」といえる存在です。
「大和ラムネ」に込められた味わいと技術~今も続くこだわり
商品そのものもご紹介しましょう。
「大和ラムネ」は、瓶200ml入り。シュワっと爽快、すっきりした甘みとほのかな香り、やや効いた酸味のバランス。
気候の暑い日にもごくごく飲める後味。実際に私も飲んでみると、一口目の微炭酸が心地よく、どこか懐かしい…でも今っぽい洗練さも感じます。
昔ながらのラムネ瓶独特のビー玉入りキャップで、子どもだけでなく大人もどこか童心に返る気持ちになるのがなんだか嬉しいポイント。
保存料は使わず、清潔な環境で瓶詰され、賞味期限も360日と日持ちします。原材料には国産の果糖ブドウ糖液糖や香料、クエン酸などを使用。なんと特定原材料もなし。
私が個人的に気に入った部分の一つは、季節問わず楽しめること。冷蔵庫でしっかり冷やして、夏の夕方やお風呂上がりに飲んだ時の爽快感は格別です。
多彩な商品展開も魅力~「しおラムネ」も注目
「大和ラムネ」だけでなく、中元本店・トビキリ本舗にはユニークな商品ラインナップも。
たとえば、呉近海の「海人の藻塩」を使った「しおラムネ」は、ほんのり塩味が加わった新鮮な味わいがあります。
塩のやさしい風味とラムネの甘みが絶妙で、「熱中症対策やリフレッシュ目的にもぴったり」と評判です。
また、広島レモンを生かした「大長レモネード」、ラムネ味のキャンディー「大和ラムネ飴」もあり、呉らしい個性があふれています。
地元の特産品やアニメ作品とのコラボ商品も多数…。どれも、ただ「おいしい」だけではなく、“物語”が詰まっていると感じます。
文化と歴史を後世へ~「大和ラムネ」が果たす大切な役割
「大和ラムネ」は、一般的なご当地飲料の範疇にも収まりません。「ザ・広島ブランド」にも選ばれ、商品としてだけでなく、地元の歴史・文化と密接につながった存在と言えます。
戦時下に窮した兵士たちの心の支えや、家庭や街のお祭りでの“みんなの飲み物”、さらには観光資源としての役割まで…幅広いシーンで人々の心に寄り添う特別な飲料です。
歴史ファンや地域文化愛好者はもちろん、家族で旅行の思い出に、お土産としてもぴったり。地元の方にとっては、親子三代で味わい語られる「家族の思い出」そのもの。
ちなみに私は広島県外に住んでいますが、呉を旅した際に大和ミュージアムでこのラムネを飲み、ぐっと地域の息吹を感じました。呉駅周辺の土産店でも販売されているので、現地に行くチャンスがあればぜひご賞味いただきたいです。
実際のエピソードから見える「人々との絆」
印象的なのは戦艦大和の元乗組員の方の証言や、「妊婦さんのつわり対策に役立った」「夏祭りのラムネが帰省の楽しみ」など、幅広い年代・立場に親しまれている点。
社長さんご自身も、困難や試練のとき、このラムネとともに新たな一歩を歩まれた経験を語っておられます。商品が届ける爽快さや“特別感”は、こうしたリアルな人と人のつながりからも生まれていると感じました。
まとめ~「旧・呉海軍に伝えたラムネ」が与えてくれたもの
「旧・呉海軍に伝えたラムネ」は、単なる飲み物を超えた価値がしっかり詰まっています。伝統ある味わい、歴史に根ざしたエピソード、世代を超えて愛されてきた経験…そのどれもが、飲む人の記憶や心に、何か温かいものを残してくれる気がします。
私自身、「大和ラムネ」を味わった瞬間、過去と現在、呉の街と自分が急につながったような気持ちになりました。小さな一瓶に込められた物語は、これからも多くの人に発見されてほしいと思います。
※この記事は「私の推し!飲料発掘探検プロジェクト」の編集部へ寄せられた紹介記事

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